「大掃除を1日で終わらせたい！」と思っていても、実際にはどこから始めるべきか迷ってしまい、予定通り進まないことも多いですよね。大掃除は“段取り”と“優先順位”がすべてです。本記事では、1日で効率よく家全体をキレイに仕上げるためのスケジュールを5つのステップに分けて解説します。時間配分、効率を上げるコツ、各場所のポイントを押さえることで、無駄なくスムーズに大掃除が進みます。今年こそ計画的に進めて、達成感のある1日を過ごしましょう。
目次
朝イチで片付けと整理
・1-1 不要品の回収
・1-2 収納スペースのリセットキッチンから取りかかる
・2-1 レンジフードとコンロ
・2-2 冷蔵庫・シンクまわり水回りは午前中のうちに
・3-1 浴室のカビ取り
・3-2 トイレ・洗面台午後は部屋・リビング
・4-1 高所・窓・家電ほこり取り
・4-2 床・家具の拭き掃除夕方に仕上げ・総点検
・5-1 玄関とベランダ
・5-2 仕上げ確認と整え作業
1. 朝イチで片付けと整理
1-1 不要品の回収
1日で大掃除を終わらせるためには、最初の1〜2時間を「不要品の整理」に使うのが最も効率的です。掃除が進まない最大の理由は“物が多すぎて手が入らない”こと。まずは部屋ごとにゴミ袋を準備し、紙類・古い衣類・壊れた雑貨・使っていない日用品をサッとまとめて回収します。細かく迷いすぎると時間を浪費してしまうため、「1年以上使っていないもの＝手放す」を基準にすると判断が早くなります。不要品が減るだけで床面が広がるため、後の拭き掃除・掃除機がスムーズに進み、1日で終えるための下準備として非常に重要な工程です。
1-2 収納スペースのリセット
不要品を取り除いたら、クローゼット・押入れ・棚など収納スペースの中を軽く整えます。全出しをする必要はありませんが、「よく使う物だけ取り出しやすい位置へ配置し直す」だけで十分です。収納が整うと視覚的にもスッキリし、その後の掃除に集中しやすくなります。また収納内部のホコリは軽く拭くだけでOK。大掃除1日のスケジュールでは“完璧を目指さない”ことも大切です。重要なのは全体を整えながら進めること。この段階を踏むことで、午後以降の作業が格段に楽になります。
2. キッチンから取りかかる
2-1 レンジフードとコンロ
キッチンの中でも特に時間がかかるのがレンジフードとコンロの油汚れ。ここを“午前中の早い段階”に終わらせることで、後の工程が非常に楽になります。まずレンジフードのフィルターとカバーを外し、40〜50℃のぬるま湯に重曹またはアルカリ洗剤を溶かして浸け置き。油が浮いてくるまで放置すれば、力を入れなくても汚れが落とせます。コンロは五徳を外して同じく浸け置きし、焦げ付き部分はヘラでやさしく削ぎ落とすと効率的。浸け置きしている間に別場所を掃除できるため、時間短縮に大きく貢献します。
2-2 冷蔵庫・シンクまわり
浸け置き中に取りかかるのが冷蔵庫とシンク周りです。冷蔵庫は中身を一度整理し、賞味期限切れの食品を処分。棚や引き出しは取り外して中性洗剤で軽く洗います。シンクは水垢・ぬめり・石けんカスが混ざりやすいため、クエン酸と重曹を使い分けることがポイント。排水口は部品を分解し、しっかり洗うことでニオイ残りを防げます。キッチンは家全体の中でも衛生面に直結する場所なので、午前中の段階でしっかり形をつけておくと達成感も大きく、1日の大掃除スケジュールが安定します。
3. 水回りは午前中のうちに
3-1 浴室のカビ取り
浴室は家の中でも最も汚れやカビが溜まりやすい場所です。水回りは“放置時間”を活用できるため、キッチンの浸け置きと並行して作業すると時間短縮になります。まず壁・天井・床をざっと濡らし、カビ取り剤を気になる箇所へ塗布。頑固な黒カビがある場合はキッチンペーパーで湿布し、20〜30分ほど放置して浸透させます。その間に鏡のウロコ取り、排水口の部品外しなどを進めると効率的。最後はシャワーでしっかり洗い流し、水分をスクイジーで切ると再発防止になります。
3-2 トイレ・洗面台
浴室のカビ取りを放置している間に、並行してトイレと洗面台へ移動します。トイレは便器内の黄ばみ・黒ずみを洗剤で浸け置きし、フチ裏もブラシでしっかり擦ります。床・壁も飛び散り汚れが多いため、アルコールで拭き上げるとニオイが軽減されます。洗面台は水垢が主な汚れなのでクエン酸スプレーが効果的。鏡はマイクロファイバークロスで仕上げると曇りがなくなり、清潔感がアップします。午前中のうちに水回りを終えると午後の作業がぐんと楽になり、1日で終わらせるスケジュールに余裕が生まれます。
4. 午後は部屋・リビング
4-1 高所・窓・家電ほこり取り
午後は家全体の“仕上げ作業”に向けてリビング・寝室・子ども部屋などの広い空間に取りかかります。掃除の基本は「上から下へ」。天井・照明・棚上など高い位置のホコリを落とし、カーテンレールやエアコンの上部も忘れずチェックします。窓は外側・内側の両方を拭き、サッシの溝に溜まった砂やホコリも掃除機で吸い取ると爽快感が大きくなります。テレビ裏や家電の配線まわりはホコリが溜まりやすい場所なので、乾いたクロスでしっかり拭いておくと家全体が明るく感じられます。
4-2 床・家具の拭き掃除
高い位置のホコリを落とし終えたら、最後に床掃除を行います。掃除機で大きなゴミを吸い取り、フローリングシートや雑巾で拭き掃除をすることで仕上がりが格段にきれいになります。家具は手垢やホコリが付きやすいため、中性洗剤を薄めた水で拭くと汚れがスッと落ちていきます。フローリングのベタつきを取ることで部屋全体がサッパリし、午後の段階で掃除の大部分が終了します。床が整うと達成感が一気に高まり、ラストの仕上げ作業に気持ちよく移れます。
5. 夕方に仕上げ・総点検
5-1 玄関とベランダ
夕方の時間は「家の印象を決める場所」を仕上げるのに最適です。玄関は砂埃が溜まりやすく、下駄箱のニオイも気になりがち。まずは全体を掃き掃除し、タイルはブラシでこすると見違えるほど明るくなります。ベランダは落ち葉や砂を取り除き、排水口周りを中心に軽く洗浄します。外まわりを整えると家の印象が一気に良くなり、大掃除の完成度が高まります。
5-2 仕上げ確認と整え作業
最後は家中を見渡して、やり残しがないかチェックします。電気のつけっぱなし・換気扇の消し忘れ・ゴミ出しの準備なども確認すると安心です。片付けた収納スペースを再度整え、芳香剤を置くなど“締め作業”を行うと新年を気持ちよく迎えられます。1日で大掃除を終わらせるためには、スケジュール通りに進めることが重要ですが、完璧を求めすぎず“全体を整える”意識が成功のポイントです。
